ノーベル賞発表の時期は村上春樹ファンとして毎年気になるところだが、今年も日本人として吉野彰博士が化学賞を受賞された。インタビューでよく話されていたのが執着心と柔軟性という一見相反するように思える二つの重要性である。壁に突き当たった時にはその二つで越えて来たという。沢山壁にぶつかれば超える度にゴールが近くなる。仏教の世界でもよく二つの相対するものの重要性を説く。智慧と慈悲はよく出てくる言葉であるが、二つの融合が大切である。うちの子供達はそれに因んだ名前を付けているがいつかそれを感じてくれるだろうか。